会議が終わるたびに、録音を聞き直して議事録を清書する作業に時間を取られていませんか。決定事項と宿題を拾い直し、担当と期限を整えるだけで、毎回30分以上かかることもあります。

この記事では、Notion AIの議事録・文字起こし機能(AI Meeting Notes)を使い、会議の音声を文字起こしして要約・タスク化するまでの使い方を、番号つきの操作手順で具体的に解説します。あわせて、無料で使える範囲と、この機能が料金のどのプランで使えるかも整理しました。

料金とプランは2026年6月時点の公式情報を確認して書いています。読み終えると、次の会議からNotion AIで議事録を自動化する手順と、自分が選ぶべきプランがはっきりします。まず全体像から一緒に確認していきましょう。

Notion AIの議事録・文字起こしは何ができますか

Notion AIの議事録機能(AI Meeting Notes)は、会議の音声をその場で文字に起こし、要点と次のアクションまで自動でまとめる機能です。録音から共有用メモの完成までを、Notionのページ1枚で完結できます。

最大の利点は、文字起こし・要約・タスク抽出が一つの流れでつながる点です。別の文字起こしアプリで書き起こし、それを要約ツールに貼り直す、といった手間が要りません。

会議が終わった直後に、決定事項と宿題が整理された状態のメモが手元に残ります。清書のために録音を聞き直す時間が、ほぼゼロになります。

議事録機能でできる3つのこと

具体的にできるのは、(1)会議音声のリアルタイム文字起こし、(2)要点と決定事項の自動要約、(3)アクションアイテム(やるべきこと)の抽出の3つです。

文字起こしはパソコンとスマートフォンの両方で動きます。出先のスマートフォンで録音を始め、戻ってからパソコンで整える、という使い分けもできます。

専門の議事録ツールとどう違いますか

専門ツールが「議事録に特化」しているのに対し、Notion AIは「メモ・タスク・資料と同じ場所で議事録が完結する」のが違いです。議事録からそのままタスク表を作れます。

用途別の向き不向きを比べたい人はAI議事録ツール比較で確認できます。Notionをすでに使っているなら、まず標準機能を試すのが無駄になりません。

Notion AIで議事録を文字起こしする手順は?

基本の流れは、ページでAI議事録を開く、録音を開始する、終了後にAIへ要約を指示する、の3ステップです。難しい設定は不要で、会議の冒頭で録音を押すだけで始められます。

文字起こしは会議中にリアルタイムで進みます。発言が文字として流れていくため、終了時点で書き起こしがほぼ出来上がっています。

要約を頼むときは、出力の形を先に伝えるのがコツです。「議題ごとに、決定・保留・宿題を分けて」のように指定すると、そのまま共有できる粒度で整います。

録音から文字起こしまでの操作手順(6ステップ)

ここからは、録音を始めて文字起こしが出来上がるまでの操作を、画面上の動きにそって順番に追います。Notionをすでに使っている人なら、最初の1回だけ場所を覚えれば次からは数秒で始められます。

  1. 議事録を残したいページを開きます。新しいページを作る場合は、左側のメニューから新規ページを追加します。会議名(例「6月定例会議」)をタイトルに入れておくと、あとで探しやすくなります。
  2. ページの本文部分で半角スラッシュ「/」を入力し、表示される一覧から「AIミーティングノート(AI Meeting Notes)」を選びます。これで議事録専用のブロックがページに置かれます。
  3. 置かれたブロックの中にある録音ボタン(マイクのアイコン)を押します。初めて使うときはマイクの使用許可を求められるので、許可を選びます。許可しないと音声を拾えません。
  4. 録音が始まると、発言が画面の上から下へ文字として流れていきます。会議中は基本的に放置で構いません。途中で気づいた点があれば、同じページの別の場所に手でメモを足しても問題ありません。
  5. 会議が終わったら、同じ録音ボタン(停止アイコンに変わっています)を押して録音を止めます。少し待つと、文字起こしの全文がブロック内に整って表示されます。
  6. 文字起こしの全文に目を通し、明らかな誤変換だけ直します。この時点では細かく直し込まず、次の要約ステップでAIに整えてもらう前提で大丈夫です。

スマートフォンのNotionアプリでも同じ手順で録音できます。出先のスマートフォンで録音を始め、会社に戻ってからパソコンで要約する、という使い分けも可能です。

文字起こしを要約して共有する手順(4ステップ)

全文が出そろったら、次は要約とタスク化です。会議直後の数分で共有まで終えられます。

  1. 文字起こしブロックの近くで「/」を入力し、AIに指示を出す欄を呼び出します。または画面に出るAIの提案ボタンから「要約」を選びます。
  2. 指示欄に「議題ごとに、決定・保留・宿題に分けて要約して」と日本語で入力して実行します。出力の形を先に伝えるのがコツです。
  3. 出てきた要約を読み、担当者名と期限など、音声だけでは分からない情報を手で補います。粒度がずれていたら「決定事項だけ3行で」のように追加で頼んで整えます。
  4. ページ右上の共有ボタンからリンクを発行し、関係者に送ります。閲覧だけ許可する、コメントも許可するなど、相手に応じて権限を選べます。

手元にすでにメモがある場合は、録音せずそのメモを貼り付けて要約だけ頼むこともできます。過去の議事録の整理にも同じ手順が使えます。

文字起こしの精度を上げるコツ

固有名詞や専門用語は誤変換が起きやすい部分です。会議名や参加者名をページの先頭に書いておくと、要約の精度が安定します。

要約が長すぎたり要点がずれたりしたときは、「決定事項だけ3行で」「次回までの宿題を担当つきで」と追加で指示して整えます。一度で完成させず、対話で詰めるのが確実です。

録音時のマナーと確認

録音には参加者への配慮が必要です。Notionには、文字起こし開始時に同意メッセージを流す設定も用意されています。

社内ルールがある場合は、事前に確認しておくと安心です。外部の取引先が入る会議では、ひと言断ってから始めるのが基本になります。

Notion AIで議事録からタスクを整理できますか

できます。文字起こしや会議メモから「やるべきこと」をAIに抽出させ、担当と期限つきのタスク一覧に変換できます。議事録とタスクが同じ場所にあるので、転記が要りません。

たとえば文字起こし結果に対し、「アクションアイテムを箇条書きで、担当が分かれば併記して」と頼みます。会話に埋もれていた宿題が漏れなく拾い出されます。

抽出したタスクは、Notionのデータベース(表形式の一覧)に流し込めます。状態や期限で並べ替えれば、そのまま簡易のタスク管理表になります。

議事録からタスクへ変える手順

会議直後、記憶が新しいうちにタスク化する流れが効率的です。

  1. 議事録のページでAIに「アクションを抽出して」と指示する
  2. 出てきた項目を、担当・期限・状態の列を持つ表に移す
  3. 期限順に並べ、進捗を「未着手・進行中・完了」で更新していく

定例業務はエージェントで自動化も

2026年には、条件やスケジュールをきっかけにAIが自律的に動く「Notionエージェント」が強化されました。進捗レポートの自動作成など、複数手順の作業を任せられます。

ただし高度な機能のため、まずは手動のタスク抽出に慣れてからで十分です。基本の使い方が身についてから、段階的に試すのがおすすめです。

Notion AIは議事録のほかに何ができますか

Notion AIは議事録専用ではなく、文章作成・要約・翻訳・校正・Q&A(横断検索)も同じ場所で行えます。日々の事務作業の多くをカバーできます。

最大の特徴は、自分の蓄積した情報に対してAIが答える点です。社内資料や過去の議事録を読み込ませておけば、「あの件どうなった」と質問して答えを引き出せます。

外部のチャットAIが「白紙から文章を作る」のに対し、Notion AIは「自分のデータに根ざして働く」のが強みです。情報の置き場所と作業場所が同じなので、転記の手間が減ります。

文書ドラフトの作り方

見出しや箇条書きで骨子だけ書き、AIに「これを案内文の体裁に整えて」と頼むのが効率的です。メール、提案書、社内告知など、定型的な文書ほど効果が出ます。

完成形を一度で求めず、たたき台を出してから直すと品質が安定します。次のような指示は、日常業務で繰り返し使えます。

  • 「以下の要点を、社外向けの丁寧なメール文にして」
  • 「この報告を、結論から始まる3段落の文章に整えて」
  • 「専門用語を減らし、初めての人にも分かる表現に直して」

外部のAIと使い分けるコツ

汎用の調べ物や白紙からの作文は外部AI、社内情報の整理や議事録はNotion AIと役割を分けると効率的です。両者は競合ではなく、用途で使い分ける関係です。

指示の出し方を体系的に学びたい人はプロンプトエンジニアリング入門が役立ちます。チャットAIの基礎はChatGPT無料版と有料版の違いで補えます。

事実確認は人が必ず行う

AIは説得力のある文章を作りますが、数値や固有名詞を誤ることがあります。送信や公開の前に、人が事実を確かめてください。

特に議事録の決定事項や金額に関わる文章は、原典との照合を習慣にすると安全です。AIは下書き役、最終判断は自分という線引きが大切です。

Notion AIの議事録は無料でどこまで使えますか

結論から言うと、無料のフリープランとプラスプランでは、AI議事録(AI Meeting Notes)は「お試し枠」での利用にとどまります。回数を気にせず日常的に使うには、後述のビジネスプランが前提です。

2026年6月時点の公式情報では、フリーとプラスのAI機能は「初回20回までの応答」というお試し枠が中心です。文字起こしや要約をこの回数の中で一通り体験できますが、枠を使い切ると、毎回の会議で使い続けることはできません。

つまり「無料で操作感を確かめる」ことはできても、「無料のまま業務で運用し続ける」ことは想定されていません。まずは無料枠で録音から要約までの流れを一度試し、続けて使えそうなら有料プランへ、という順番が無駄になりません。

無料で試すときの上手な使い方

限られたお試し枠を、議事録の確認に集中して使うのがおすすめです。次のような順番だと、20回前後の枠でも要点を体験できます。

  1. 短めの会議(15〜30分)を1本だけ録音し、文字起こしの精度を確かめる
  2. その文字起こしに対して「決定・保留・宿題に分けて要約して」と1回頼む
  3. 出た要約から「アクションを抽出して」と1回頼み、タスク化まで体験する

この3つを試せば、自分の会議でどれくらい時短になるかの見当がつきます。手応えがあれば、次のプランの章を参考に有料化を検討してください。

無料枠の条件は変更されることがあります。最新の内容はNotion公式の料金ページでご確認ください。

Notion AIの料金はどのプランで議事録が使えますか

結論から言うと、議事録・文字起こし(AI Meeting Notes)をしっかり使うなら、ビジネス(Business)プラン以上が前提です。無料のフリーとプラスでは、前章で触れた「お試し枠」での利用にとどまります。

Notionの料金は、フリー・プラス・ビジネス・エンタープライズの4プランです。月額は1名あたり、フリーが0円、プラスが1,650円、ビジネスが3,150円です(いずれも月払いの金額。年払いは最大20%割引)。

AI機能はすべてのプランに組み込まれていますが、フリーとプラスはお試し枠が中心で、回数を使い切ると使い続けられません。文字起こし・要約・タスク抽出・横断検索をフルに使えるのはビジネス以上です。

プラン比較(2026年6月時点)

項目 フリー プラス ビジネス エンタープライズ
月額(1名・月払い) 0円 1,650円 3,150円 個別見積もり
AIコア機能 お試し枠 お試し枠 フル利用 フル利用
AI議事録・文字起こし お試し枠 お試し枠 フル利用 フル利用
横断検索・リサーチ 制限あり 制限あり フル利用 フル利用
向く人 個人のお試し 個人の本格利用 議事録を業務で活用 大組織・高度な管理

以前あった月額制の「AIアドオン(追加オプション)」は、2025年5月に新規の単体販売が終了し、AI機能はビジネス以上のプランに含まれる形になりました。AIを業務で使うなら、ビジネスプランへの加入が基本の選び方になります。

なお、AIが自律的に動く「カスタムエージェント」については、2026年5月4日からNotionクレジット制(1,000クレジットあたり10ドル)に切り替わりました。議事録の文字起こしや要約は通常のAI機能に含まれ、この別料金には当たりません。

料金は改定されることがあります。契約前に必ずNotion公式の料金ページで最新の金額をご確認ください。金額はここに記した時点(2026年6月)のもので、断定はできません。

議事録目的でまず試したい人はどうすればいい

議事録を本気で試したいなら、フリーで操作感をつかみ、制限に当たったらビジネスへ上げる流れが無駄になりません。プラスは試用枠が中心で、議事録のフル利用はビジネスからです。

複数人のチームで導入する場合は、1名分でビジネスを試し、効果を確かめてから人数を増やすと判断しやすいです。いきなり全員分を契約しなくて構いません。

Notion AIの議事録でよくある質問

Q1. 議事録の音声は自動で文字起こしできますか

できます。AI議事録(AI Meeting Notes)機能を使えば、会議の音声をリアルタイムで文字に起こし、要点とアクションまで自動でまとめられます。この機能をフルに使えるのはビジネスプラン以上です。録音時は参加者への配慮が必要で、開始時に同意メッセージを流す設定も用意されています。

Q2. 文字起こしはどのプランから使えますか

フリーとプラスでもお試し枠(初回20回前後の応答)で試せますが、毎日の会議で使うとすぐ上限に達します。文字起こし・要約・タスク抽出を回数を気にせず使うなら、ビジネスプラン(1名月額3,150円)以上が前提と考えてください。

Q3. 日本語の会議にもきちんと対応していますか

対応しています。文字起こしも要約も日本語で問題なく使えます。指示も日本語で出せるため、英語が苦手でも支障はありません。固有名詞は誤変換が起きやすいので、会議名や参加者名を先に書いておくと精度が安定します。

Q4. 入力した社内情報は学習に使われませんか

Notionは利用者のデータを外部AIモデルの学習に使わない方針を示しています。エンタープライズプランでは、LLMプロバイダー側でもデータを保持しない設定が用意されています。規約は変わり得るため、機密情報を扱う前に公式の最新説明を確認すると安心です。

Q5. ChatGPTと併用する意味はありますか

あります。汎用の調べ物や白紙からの作文は外部AI、社内情報の整理や議事録はNotion AIと役割を分けると効率的です。両者は競合ではなく、用途で使い分ける関係だと考えると迷いません。

まとめ

  • Notion AIの議事録機能(AI Meeting Notes)は、会議音声の文字起こしから要約・タスク化までをページ1枚で完結でき、清書の手間を大きく減らせます。
  • 使い方は簡単で、ページで録音を開始し、終了後に「議題ごとに決定・保留・宿題を分けて」と日本語で頼むだけです。
  • 議事録から担当・期限つきのタスク一覧へ変換でき、会議の多い人ほど時短効果が出ます。
  • 無料のフリー・プラスはお試し枠での利用にとどまり、料金は2026年6月時点でフリー0円・プラス1,650円・ビジネス3,150円(1名月額)。議事録のフル利用はビジネス以上が基本です。