シャドーイングをやってみたいのに、自分のレベルに合った素材がなかなか見つからない。市販の教材は難しすぎたり、興味のないテーマだったりします。
ChatGPTを使うと、その悩みがほぼ解消します。自分のレベルと好きなテーマを伝えるだけで、練習用の英文をその場で作ってくれるからです。
この記事では、素材づくりから音声の用意、1人での進め方、効果を出すコツと注意点までを順番に説明します。コピーしてそのまま使えるプロンプトも複数のせています。
※本記事のケーススタディは、編集部が複数事例から構成した想定ペルソナです。
ChatGPTのシャドーイングは何から始めればいいですか?
まず「素材を作る」「お手本の音声を用意する」「重ねて声に出す」の3つを順にそろえます。最初に必要なのはChatGPTのアカウントだけです。
シャドーイングは、流れてくる英語の音声を、影のように少し遅れて追いかけて声に出す練習法です。聞く力と話す力を同時に鍛えられます。
これまでは教材選びがいちばんの壁でした。ChatGPTなら、その壁を越えて自分専用の素材を用意できます。文章を作る役と、お手本の音声を出す役の両方を1つのアプリでこなせます。
用意するもの
必要なのはスマホかパソコン1台と、ChatGPTのアカウントです。無料プランでも始められます。音声を使う機能はスマホアプリが扱いやすいので、まずアプリを入れておくと進めやすくなります。
録音して聞き返すと上達が早まります。スマホの標準の録音アプリで十分です。
3つの役割を分けて考える
ChatGPTには「素材を作る役」と「お手本の音声を出す役」の2つを任せます。あなたの役は「声に出して重ねる」ことです。この役割分担を頭に入れておくと、後の手順が分かりやすくなります。
レベル別の素材はどんなプロンプトで作れますか?
レベルと長さ、テーマ、語数を具体的に指定するのがコツです。指示が細かいほど、自分に合った素材になります。
ざっくり「英文を作って」と頼むと、難しすぎたり長すぎたりします。条件を箇条書きで渡すと、狙い通りの素材が出やすくなります。
初心者向けのプロンプト例です。そのままコピーして使えます。
英語のシャドーイング素材を1本作ってください。
条件は次の通りです。
・レベル:英検3級くらい(中学英語の範囲)
・長さ:5文、各文12語以内
・テーマ:朝のルーティン
・出力:英文と、その下に日本語訳
・難しい単語には英文の後ろに発音のカタカナ表記をつける
もう少し負荷を上げたい中級者は、条件を差し替えます。
英語のシャドーイング素材を1本作ってください。
・レベル:TOEIC600点くらい
・長さ:6文、各文18語前後
・テーマ:オンライン会議で進捗を共有する場面
・出力:英文、日本語訳、覚えておきたい表現3つの順で
スラッシュ入りの素材で区切りを作る
長い文は、息継ぎの位置で区切ると追いかけやすくなります。区切りを入れてもらうプロンプトです。
先ほどの英文に、意味のまとまりごとに「/」で区切りを入れてください。
区切りはネイティブが自然に息継ぎする位置にしてください。
難易度を後から調整する
出てきた素材が難しいと感じたら、作り直しを頼みます。「もっとやさしく、各文10語以内にして」と伝えるだけで作り直してくれます。逆に簡単すぎる場合は「語数を増やし、口語表現を足して」と頼みます。
お手本の音声はどうやって用意しますか?
スマホアプリの音声モードに英文を読み上げてもらうのがいちばん手軽です。2026年5月時点では、無料プランでも音声モードを毎日一定時間使えます。
WebSearchで確認したところ、ChatGPTの音声モードは無料プランで毎日プレビュー利用でき、有料のPlusプラン(月20ドル)ではより長時間使えます。スマホアプリとパソコン、両方で利用できます。
音声モードを開き、作った英文を読み上げてもらいます。「この英文をゆっくり読んでください」と頼むと、追いかけやすい速さになります。
読み上げを頼むプロンプト
音声モードに切り替えてから、声で次のように伝えます。テキストでも同じ内容を打てます。
これから貼る英文を読み上げてください。
最初はゆっくり、2回目は自然な速さで、続けて2回読んでください。
途中の説明は不要です。英文だけを読んでください。
最初の1回でゆっくり聞き、2回目で本番の速さに慣れる流れができます。
速さを細かく指定する
速すぎて追いつけないときは「もっとゆっくり、単語の間を少し空けて」と頼みます。慣れてきたら「ふつうの会話の速さで」に戻します。同じ素材で速さを変えるだけでも、良い練習になります。
発音を細かく確かめたい人は、別記事のChatGPT発音矯正の効果も参考になります。
1人でのシャドーイングはどう進めればいいですか?
「聞く→重ねる→録音して比べる」の3往復を1セットにします。1つの素材を何度も繰り返すのが基本です。
新しい素材を毎回作るより、同じ素材を5回から10回繰り返す方が定着します。短い素材を選ぶ理由もここにあります。
進め方の手順をまとめます。
1人練習の5ステップ
- ChatGPTで5文ほどの素材を作る
- 音声モードにゆっくり読み上げてもらい、文字を見ながら2回聞く
- 文字を見たまま、音声に少し遅れて重ねて声に出す
- 文字を見ずに、音だけを追いかけて重ねる
- 自分の声を録音し、お手本と聞き比べる
このうち、文字を見ずに追いかける4番がいちばん効きます。最初は難しいので、3番を十分こなしてから進みます。
録音した声をChatGPTに相談する
録音を聞いて気になった部分を、文字でChatGPTに相談できます。音を直接送るのではなく、自分の気づきを言葉にして伝えるのがコツです。
シャドーイングの録音を聞き返したら、
「th」の音と、語尾の「-ed」が言えていませんでした。
この2つを練習するための、短い英文を3つ作ってください。
各文に発音のポイントも添えてください。
弱点を狙った素材を新しく作れるので、練習が前に進みます。声の録音や音声入力をうまく使う方法は、iPhoneの音声入力でChatGPT英会話も合わせて読むと分かりやすくなります。
ケーススタディ:会社員Aさんの15分ルーティン
30代会社員のAさんの場合、通勤前の15分を練習に当てています。前日にChatGPTで仕事に近いテーマの素材を1本作り、翌朝にその1本だけを繰り返します。
1日1本に絞ったことで、素材選びに迷う時間がなくなりました。同じ素材を3日続けてから次に進む形にして、続けやすくなったと感じています。
ChatGPTシャドーイングで効果を出すコツと注意点は?
短く区切った素材を繰り返すこと、そして録音で自分の声を確認することの2つが効果を分けます。長文を1回流すだけでは身につきにくいからです。
シャドーイングは、回数と「自分の音への気づき」で伸びます。ChatGPTはこの2つを支える道具として向いています。
押さえておきたいコツと注意点を整理します。
効果を出す3つのコツ
- 1回の素材は5文前後に絞り、5回以上繰り返す
- 必ず録音し、お手本との違いを耳で確かめる
- 同じ素材を数日続け、慣れてから次に進む
新しい素材を増やすより、1本を深く繰り返す方が定着します。素材づくりが簡単なぶん、量を求めすぎないよう気をつけます。
注意したい3つの点
- 音声モードの発音は、必ずしも完璧なネイティブ発音とは限らない
- 細かい発音判定をAIに任せきりにしない。自分の耳での比較を軸にする
- 無料プランの音声モードには利用時間の上限がある
音声モードはとても便利ですが、判定の精度には限界があります。お手本としては十分でも、自分の発音採点まで全面的に頼るのは避けます。
発音の細かいチェックを重視するなら、専用アプリとの使い分けも一つの手です。続ける工夫についてはChatGPT英会話を続けるコツが参考になります。
練習の効果を測る素材も作れる
リスニング寄りに負荷を上げたいときは、TOEIC形式の素材も頼めます。ChatGPTでTOEICリスニング対策と組み合わせると、試験対策にもつながります。
発音判定に強いツールを併用したい人には、AIの発音チェックを使う選択肢もあります。
ChatGPTシャドーイングでよくある質問
Q1. 無料プランでもシャドーイングはできますか?
はい、できます。2026年5月時点では、無料プランでも音声モードを毎日一定時間使え、素材づくりは回数の制限なく行えます。まずは無料で始めて、物足りなくなったら有料プランを検討する流れで十分です。
Q2. ChatGPTの読み上げ発音は信用できますか?
お手本としては十分使えます。ただし、必ずしも完璧なネイティブ発音とは限りません。シャドーイングの素材としては問題ありませんが、自分の発音の最終チェックは、耳での比較や専用ツールも併用すると安心です。
Q3. 自分の発音をChatGPTに採点してもらえますか?
音声入力で話しかけると内容は伝わりますが、細かい発音の良し悪しを正確に判定するのは苦手です。録音を聞いて気づいた弱点を文字で伝え、その弱点用の素材を作ってもらう使い方の方が現実的です。
Q4. どのくらいの長さの素材が向いていますか?
5文前後、各文10語から18語ほどが扱いやすい長さです。長文を1回流すより、短い素材を5回から10回繰り返す方が定着します。慣れてきたら、語数や速さを少しずつ上げていきます。
Q5. 毎日どのくらい続ければ効果が出ますか?
1日10分から15分を目安にします。1本の素材を数日続け、口がなめらかになってから次へ進む形が続けやすいです。量より、同じ素材を繰り返す回数を優先します。
まとめ
- ChatGPTなら、自分のレベルとテーマに合ったシャドーイング素材をその場で何本でも作れます
- 音声モードに読み上げてもらえば、お手本の音声も1人で用意でき、無料プランでも始められます
- 練習は「聞く→重ねる→録音して比べる」の3往復を1セットにすると定着しやすくなります
- 長文を1回流すより、短い素材を繰り返す方が効果が出やすく、録音での聞き比べが上達を早めます