Udemy は AI 関連講座が豊富で、社会人のリスキリングの選択肢として人気です。ただし最初に知っておくべき大事な点があります。それは「Udemy の個人向け講座は、原則として教育訓練給付金(国がお金の一部を戻してくれる制度)の対象外」だということです。本記事では、まずこの「給付金が使えるか/使えないか」の分かれ道を整理し、そのうえで Udemy の代表的な AI 講座を比較表でまとめます。
※本記事は2026年6月時点の情報です。本記事のケーススタディは編集部が複数事例から構成した想定ペルソナです。Udemy の最新キャンペーン・講座は公式サイト(Udemy(日本語))でご確認ください。
Udemy リスキリングで最初に決めること:給付金を使うか、使わないか
リスキリングで Udemy を検討する人がまずつまずくのが、「Udemy って給付金で安くなるの?」という疑問です。結論から書くと、Udemy の個人向け講座は給付金で安くなりません。理由はシンプルで、教育訓練給付金は「厚生労働大臣が指定した講座」だけが対象で、Udemy の個別講座はその指定リストに登録されていないからです。
指定されているかどうかは、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで誰でも確認できます。ここに載っていない講座は、原則として給付金の払い戻しを受けられません。
そこで、自分がどちらの道を進むべきかを、次のフローで判断してください。
給付金を使うか・使わないか 判断フロー
| あなたの状況・希望 | 進むべき道 | 具体的な選択肢 |
|---|---|---|
| とにかく安く・気軽に試したい(数千円で) | Udemy(給付金なし) | セール時に1講座を買って様子見 |
| 受講料の一部を国から戻してほしい(給付金を使いたい) | 給付金対応スクール | 厚労省指定のAIスクールへ |
| まず広く触れて、続きそうなら本格的に学びたい | 両方を組み合わせ | Udemyで入門 → スクールへ進む |
給付金を使いたい人が Udemy だけで完結させようとすると、「あとで給付金対応スクールにすればよかった」と後悔しがちです。受講料の一部(一般教育訓練給付なら受講費用の20%・上限10万円。出典:厚生労働省 教育訓練給付制度)が戻る制度は、使えるなら使ったほうが確実にお得です。
給付金を使いたい人は、まず対象スクールを確認するのが先決です。 当サイトでは対象講座と申請の流れを一覧にまとめています。
→ 教育訓練給付金で受けられるAIスクール一覧|対象講座と申請の流れ
Udemy AI 給付金が「使える唯一のケース」とは?
「Udemy は完全に給付金と無縁か」というと、例外が一つあります。それは Udemy Business(法人向けの研修プラン)を、会社が社員研修として導入するケース です。この場合、企業側が「人材開発支援助成金」の対象になることがあります(出典:厚生労働省 人材開発支援助成金)。
ただしこれは「個人が払った受講料が戻る」教育訓練給付金とは別物で、申請するのは会社です。個人がリスキリング目的で Udemy を自費で買う場合には関係しません。
まとめると、給付金まわりの整理は次のとおりです。
| ケース | 払う人 | 給付金・助成金 |
|---|---|---|
| 個人が Udemy 講座を自費で購入 | 個人 | 対象外 |
| 会社が Udemy Business を研修導入 | 会社 | 人材開発支援助成金の対象になり得る |
| 個人が厚労省指定スクールを受講 | 個人 | 教育訓練給付金の対象 |
Udemy で AI を学ぶメリット・デメリットは?
給付金が使えないとわかったうえで、それでも Udemy が選ばれる理由があります。結論として、「セール時の安さ」「自分のペース」がメリット、「給付金対象外」「質のばらつき」がデメリット です。
メリット
- セール時に1,300〜1,800円ほどで買える(セールは月に1〜3回開催される傾向。出典:Udemyセール情報まとめ(WEBLOGG))
- 一度買えば永続的に視聴できる
- 自分のペースで進められる
- 講座数が多く、ニッチなテーマも見つかる
デメリット
- 個人向け講座は給付金の対象外
- 講座の質にばらつきがある
- 質問対応が講師依存
- 修了証明が公的には弱い
社会人のリスキリングとしては、Udemy 単独では足りないケースが多く、組み合わせで使うのが現実的です。
Udemy リスキリングの代表的なAI講座を比較
Udemy には膨大な AI 講座がありますが、リスキリング目的で選ばれやすい代表的な3タイプを比較表にまとめました。価格はセール時の目安で、定価はこれより大幅に高く設定されています(実際の価格・最新の内容は各講座ページでご確認ください)。
| 講座タイプ(代表例) | ジャンル | 対象レベル | セール時価格目安 |
|---|---|---|---|
| 生成AI入門【2026年最新版】系 | ChatGPT・生成AIの基礎/プロンプト | 初学者・文系OK | 約1,500〜2,000円 |
| みんなのAI講座 ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習 系 | Python・機械学習の入門 | 初〜中級(手を動かす) | 約1,500〜2,400円 |
| データサイエンス・ブートキャンプ系(25時間級) | データ分析・実務応用 | 中級・腰を据えて学ぶ | 約1,800〜2,400円 |
出典:Udemy ChatGPTコース、生成AI入門【2026年最新版】、みんなのAI講座 ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習
30〜50代の初学者であれば、まずは「生成AI入門」系から始めるのが無理がありません。Python 機械学習は手応えがある反面、挫折もしやすいため、生成AIの実務活用に慣れてからのほうが続きやすい傾向です。
選び方の 3 軸は?
結論として、①目的明確化 ②レビュー数 1,000+ ③更新日 2024 年以降 の 3 軸です。
軸1:目的明確化
「とりあえずAIを学びたい」では選べません。「ChatGPT で営業メールを高速化する」「Python の基礎を3週間で」のように、具体的な業務 / スキル目標 を持ってから探す。
軸2:レビュー数 1,000+
レビュー数が少ない講座は質が読みにくい。1,000以上のレビューがあり、平均評価 4.3 以上なら一定の信頼度。
軸3:更新日 2024 年以降
AIは進化が速く、2023年以前の講座は内容が古い可能性。「最終更新日」を必ず確認。
スクール型講座との組み合わせ方
結論として、Udemy で広く浅く → スクールで深く という組み合わせがおすすめです。
具体的には:
- まず Udemy の「生成AI入門」系を1本(2,000円程度)受講して全体像を掴む
- 1ヶ月触ってみて続きそうなら、給付金対応スクールに進む(教育訓練給付金で受けられるAIスクール一覧 を参考に)
- スクールで体系化された学びを進める(ここで給付金が使える)
これだと「とりあえずスクールに30万払って挫折」のリスクを避けられます。
よくある質問
Q1. 無料セールの時にしか買うべきでないですか?
可能ならセール時に。Udemy は月に1〜3回ほどセールが開催される傾向があり、定価で買う必要は基本的にありません。最新のセール情報は公式サイト(Udemy(日本語))でご確認ください。
Q2. 日本語講座と英語講座、どちらがいい?
日本語のニッチな実務系は日本語、AI 理論系は英語に良質な講座が多い傾向。英語講座は字幕付きで観られます。
Q3. 修了証明書は転職で評価されますか?
弱めの評価ですが、「学習意欲のアピール」にはなります。実務適用エピソードとセットで提示するのが効果的。
Q4. 30〜40代の AI 初学者におすすめのカテゴリは?
「ChatGPT 業務活用」「Microsoft Copilot 活用」「ノーコードAI(Make、Zapier等)」が現実的。Python 機械学習は初学者には重め。
Q5. 子育て中でも続きますか?
1講座あたり30分〜2時間の動画が多く、隙間時間で進めやすいです。1日10分でも続きます。
まとめ
- 最初の分かれ道は「給付金を使うか・使わないか」。Udemy の個人向け講座は給付金対象外なので、給付金を使いたい人は対象スクール一覧を先に確認しましょう
- Udemy はセール時 1,300〜1,800円ほどで手軽。代表講座は「生成AI入門系/Python機械学習系/データサイエンス系」の3タイプ
- 選び方は「目的明確化/レビュー1,000+/更新2024年以降」の3軸
- 給付金を使いたいなら、Udemyで入門 → 給付金対応スクールへ、の組み合わせが現実的です