社労士の通信講座を探していると、最後はフォーサイトとクレアールの2社で迷う人がとても多いです。どちらも社会人に人気の定番で、口コミも評価も高い。けれど料金体系もサポートの考え方もかなり違うため、「結局どっちが自分に合うのか」が決めきれず、申し込みボタンの前で止まってしまう。そんな声をよく聞きます。

先に結論をお伝えします。初期費用を抑えつつ短期で一発合格を狙うならフォーサイト1年で受からなかったときの追加費用まで含めて安心して構えたいならクレアールが向いています。料金の安さと合格率の公表という「分かりやすさ」を取るか、不合格でも翌年に費用がかさまない「保険」を取るか、という選び方です。

この記事では、フォーサイトとクレアール(さらに比較軸としてアガルート)について、料金・合格率・教材とサポートを公式の公表値ベースで並べて比較します。最後まで読めば、自分の予算・学習スタイル・受験プランに合うのはどちらかが判断できるようになります。

編集部注記:本記事の料金・合格率・サポート内容は各社公式サイトの公表値(2026年6月時点)をもとにしています。これらはキャンペーンや時期によって変動し、割引価格は申込期限で終了することがあります。申し込み前に必ず各公式サイトの最新情報をご確認ください。

結論:どちらが向くか先に整理

時間がない人のために、結論を先に表で示します。

判断の軸 おすすめ 理由
とにかく費用を抑えたい フォーサイト バリューセット1なら10万円を切る(税込78,800円)
合格率の数字で安心したい フォーサイト 2025年合格率63.0%を公表
1年で受かる自信がまだない クレアール 不合格でも翌年無料のセーフティ制度
教材を絞って効率よく学びたい フォーサイト 出題範囲を絞る「合格点主義」
講義量・演習量をしっかり確保したい クレアール 600単元超のボリュームで網羅

ざっくり言えば、「安さ・短期決戦・合格率の見える化」=フォーサイト「複数年を見据えた保険・学習量の厚み」=クレアールという住み分けです。次の章から、それぞれの理由を料金・合格率・教材の順に詳しく見ていきます。

社労士という資格そのものの将来性が気になる方は、先に社労士はAIに代替されない理由も読んでおくと、投資する価値があるかの判断がしやすくなります。

料金で比較

まず最も気になる料金です。コース内容が完全に同じではないため単純比較はできませんが、初学者向けの主力コースで並べると次のようになります。

講座 主力コース 料金(税込) 備考
フォーサイト バリューセット3 121,800円 基礎+過去問+直前対策+演習。全額返金保証対象
フォーサイト バリューセット2 110,800円 基礎+過去問+直前対策
フォーサイト バリューセット1 78,800円 基礎+過去問のみ
クレアール 一発ストレート合格セーフティコース 248,000円(一般価格・Web通信) 2026・27年目標。割引価格が設定される時期あり
アガルート 中上級カリキュラム/ライト 205,920円 定価208,000円から10%OFF
アガルート 中上級カリキュラム/フル 275,220円 定価278,000円から10%OFF

(出典:フォーサイト公式 https://www.foresight.jp/sharoushi/price/ /クレアール公式 https://www.crear-ac.co.jp/sharoushi/course/ippatsu-straight-safety/ /アガルート公式 https://www.agaroot.jp/sharo/cr02/ )

一見すると、フォーサイトが圧倒的に安く見えます。バリューセット3でも121,800円で、クレアールの一般価格248,000円の半額程度です。ただしここで注意したいのがクレアールの実質負担です。クレアールは「未受講分返金制度」や試験料負担、お祝い金を差し引いた実質負担を公表しており、2026年に合格した場合の実質負担は157,000円が目安とされています(出典:クレアール公式 https://www.crear-ac.co.jp/sharoushi/course/ippatsu-straight-safety/ )。さらにクレアールは割引価格が設定される時期があるため、表示の一般価格だけで「高い」と判断するのは早計です。

また、フォーサイトはバリューセット2・3が教育訓練給付制度の対象で、条件を満たせば受講料の一部が給付されます(出典:フォーサイト公式 https://www.foresight.jp/sharoushi/price/ )。給付の有無で実質負担はさらに変わるので、対象かどうかは申し込み前に確認しておきましょう。

予算の考え方を資格全体で整理したい方は、40代コスパ資格3選で費用対効果の目線もあわせて確認しておくと、社労士に投じる金額の妥当性を判断しやすくなります。

合格率・実績で比較

料金の次に重視されるのが合格率です。ここは2社のスタンスがはっきり分かれます。

フォーサイトは2025年の合格率を63.0%(全国平均の約11倍)と公表しています(出典:フォーサイト公式 https://www.foresight.jp/sharoushi/ )。社労士試験の全国平均合格率は例年6〜7%前後で推移しているため、これは非常に高い数字です。数字で実績を見たい人にとっては、フォーサイトの透明性は大きな安心材料になります。

一方クレアールは、合格率や合格者数を公表していません。その代わりに多数の合格体験記を掲載し、内容で判断してもらうスタンスをとっています。「数字がないと不安」と感じる人もいますが、合格率は母集団(受講生のレベルや人数)によって大きく変わるため、数字だけで優劣を断定できない点も知っておきたいところです。

比較対象のアガルートは具体的な合格率の数値ではなく「全国平均の約5倍合格しやすい」という表現で実績を示しています(出典:アガルート公式 https://www.agaroot.jp/sharo/cr02/ )。

ここで一つ注意です。各社の合格率は算出方法(分母の取り方)が統一されていません。「教材を最後まで終えた人」を分母にする場合と「申込者全体」を分母にする場合では数字が大きく変わります。あくまで目安として捉え、合格率の高さだけで決めないようにしましょう。

教材・サポートで比較

教材の作りにも、両社の思想の違いがはっきり出ます。

フォーサイトは「合格点主義」です。満点ではなく合格ラインを最短で超えることを狙い、出題範囲を絞ったフルカラーテキストと講義で、ムダなく進められるよう設計されています。学習量を抑えたい忙しい社会人に向いた作りです。

クレアールは「非常識合格法」を掲げ、こちらも範囲を絞る考え方ですが、講義・演習のボリューム自体は厚く、一発ストレート合格セーフティコースは611単元・約397時間という網羅性があります(出典:クレアール公式 https://www.crear-ac.co.jp/sharoushi/course/ippatsu-straight-safety/ )。基本マスターから答練、法改正、白書対策、模試まで一気通貫で揃うため、「教材を何冊も買い足したくない」人に向きます。

サポート面で最大の違いが、クレアールのセーフティ制度です。万が一不合格でも翌年は追加費用なしで最新カリキュラムを受講でき、逆に1年目で合格すれば未受講分の受講料が返金されます。さらに初年度の受験料15,000円をクレアールが負担します(出典:クレアール公式 https://www.crear-ac.co.jp/sharoushi/course/ippatsu-straight-safety/ )。社労士は難関で複数年かかる人も珍しくないため、この「保険」は心理的にも家計的にも大きいです。

フォーサイトにも、バリューセット3限定で全額返金保証制度があります(条件あり)。「受からなければ返金」という安心感を、より低い初期費用で得たいならフォーサイトという選び方もできます。

社労士以外の通信講座の選び方も知りたい方は、宅建の通信講座おすすめ比較で講座選びの共通の見極めポイントを確認しておくと、判断軸が固まります。

フォーサイトが向く人

ここまでの比較を踏まえ、フォーサイトが向く人を整理します。

  • 初期費用をできるだけ抑えたい人:バリューセット1なら税込78,800円で始められます。
  • 数字で実績を確認して安心したい人:2025年合格率63.0%という公表値が判断材料になります。
  • 学習時間を絞って効率よく進めたい人:合格点主義で範囲を絞った教材が、忙しい社会人に向きます。
  • 1年での一発合格を本気で狙う人:短期決戦型のカリキュラムと相性が良いです。

「まず費用を抑え、1年で勝負をつけたい」という人にはフォーサイトが第一候補になります。

クレアールが向く人

一方、次のような人にはクレアールが向いています。

  • 1年で受かる自信がまだ持てない人:セーフティ制度で、不合格でも翌年は追加費用なしです。
  • 教材を一式で揃えて手厚く学びたい人:611単元・約397時間の網羅的なカリキュラムが安心材料になります。
  • 複数年計画で着実に合格したい人:未受講分返金や受験料負担など、長期戦に強い設計です。
  • 割引時期を狙って実質負担を下げたい人:一般価格248,000円に対し、割引価格が設定される時期があります。

「多少時間がかかっても、追加費用の不安なく腰を据えて取り組みたい」という人にはクレアールが合います。

なお、すでに学習経験があり中上級から始めたい人や、合格時の全額返金特典を重視する人は、アガルートも比較対象に入れる価値があります。中上級カリキュラムが充実しており、合格特典として全額返金またはお祝い金3万円が用意されています(出典:アガルート公式 https://www.agaroot.jp/sharo/cr02/ )。

ChatGPTで学習を補強

どの講座を選んでも、AIを学習の相棒にするとさらに効率が上がります。社労士は労働法・社会保険の細かい数字や要件を大量に覚える試験なので、暗記とアウトプットの補助にChatGPTが役立ちます。

具体的には、次のような使い方があります。

  • 用語の言い換え説明:「傷病手当金の支給要件を、中学生にも分かるように説明して」と頼むと、テキストの硬い表現を噛み砕いて理解できます。
  • 一問一答の自作:覚えにくい論点を貼り付け、「この内容から○×問題を5問作って」と指示すれば、スキマ時間の演習教材になります。
  • 横断整理の下書き:似た制度(労災と健保など)の違いを表にしてもらい、自分で検証して記憶を整理できます。

ただし注意点があります。AIの回答は条文や数値を誤ることがあり、法改正にも追従できていない場合があります。AIが出した内容は必ず講座のテキストや公式情報で裏取りし、「理解の補助」「演習の素材」までに留めてください。正確さの最終確認は人間が行う前提で使うのが安全です。

AI時代にどの資格へ投資すべきか全体像を押さえたい方は、AI時代に取るべき資格マップもあわせて読むと、社労士の位置づけがより明確になります。

まとめ

最後に、フォーサイトとクレアールの比較を整理します。

  • 費用の安さ・合格率の公表・短期決戦を重視するならフォーサイト。バリューセット3で税込121,800円、2025年合格率63.0%を公表しています。
  • 複数年の安心・教材の厚み・追加費用の保険を重視するならクレアール。セーフティ制度で不合格でも翌年無料、合格時は未受講分を返金します。
  • すでに基礎があり中上級から始めたい人はアガルートも候補になります。
  • どの講座でも、ChatGPTを暗記・演習の補助に使うと効率が上がりますが、内容は必ず公式情報で裏取りしましょう。

社労士試験は難関ですが、自分の予算・学習スタイル・受験プランに合った講座を選べば、合格はぐっと近づきます。料金や割引、合格率の数字は時期によって変動しますので、最終的には各公式サイトの最新情報を確認したうえで、自分に合う1社を選んでください。