「Make(メイク/旧Integromat)でChatGPTと連携できる」と聞いても、何を作れて、それが副業案件になるのかは見えにくい領域です。実際にはMakeは無料プランから始められ、視覚的なフロー画面でChatGPT連携を組めるため、ノーコード(コードを書かない開発)の入り口として扱いやすいツールです。本記事では、Make×ChatGPTの自動化レシピ3例を手順付きで紹介し、それを副業案件にする道筋を整理します。

※本記事のケーススタディは編集部が複数事例から構成した想定ペルソナです。副業収益は個人差が大きく、本記事の数値はあくまで「半年で月3〜5万円を目標とする取り組みの参考例」として参照してください。実際の収入を保証するものではありません(2026年5月時点)。

結論を先に書くと、Make副業は 「無料で自動化レシピを1本組む → ChatGPT連携で価値を足す → ポートフォリオ化する → 案件で提案する」 の流れで進めるのが現実的です。

Make×ChatGPTで何ができて、いくらかかる?

結論として、MakeはフォームやメールをきっかけにChatGPTで要約・分類・文章生成を行い、別のアプリへ自動で流す仕組みを、無料プランから組めます。料金は無料枠が広めなのが2026年5月時点の特徴です。

Makeの料金プラン(2026年5月時点)

最初に押さえたいのが料金体系です。Makeには大きく5つのプランがあります(出典:https://www.make.com/en/pricing )。

プラン 料金(月払い) クレジット(処理回数の目安) 用途
Free 無料 月1,000クレジット・シナリオ2本まで 学習・試作
Core 月9ドル 月10,000クレジット・シナリオ無制限 副業初期
Pro 月16ドル 月10,000クレジット+優先実行 案件が増えた段階
Teams 月29ドル 月10,000クレジット+チーム管理 チーム運用
Enterprise 個別見積もり 大量クレジット+高度セキュリティ 法人

年払いにすると各プラン15%以上の割引になります。なおMakeは2025年8月以降、従来の「オペレーション(処理)」課金からクレジット課金へ移行しています。通常の自動化では「1処理=1クレジット」が目安です(出典:https://www.make.com/en/pricing )。

副業初期は Freeプランで学習+試作 → Core(月9ドル)で実運用 という流れが現実的です。無料でもシナリオ(自動化の流れ)を2本動かせるため、最初の1本を組むには十分です。

ChatGPT連携の準備

Make側からChatGPTを使うには、OpenAI公式モジュールにOpenAIのAPIキー(アプリ連携用の鍵)を設定します(出典:https://www.make.com/en/integrations/openai-gpt-3 )。手順は次の3つです。

  1. OpenAIの管理画面でAPIキーを発行する(https://platform.openai.com/api-keys
  2. Makeで「OpenAI」モジュールを追加し、APIキーで接続する
  3. 「Create a Completion(文章生成)」などのアクションを選ぶ

なおChatGPT Plus(ブラウザ用の有料プラン)は不要です。Make経由のChatGPTはOpenAI APIを通じて課金されるプリペイド方式で、新規アカウントには有効期限つきの無料クレジットが付与される場合があります(出典:https://www.make.com/en/integrations/openai-gpt-3 )。

プロンプト(AIへの指示文)の設計の基礎は プロンプトエンジニアリング入門|業務別テンプレ4要素にまとめてあります。

Make×ChatGPTの自動化レシピ3例とは?

結論として、「フォーム要約→通知」「記事要約→投稿下書き」「問い合わせ分類→振り分け」の3例が、副業案件にそのまま転用しやすい定番レシピです。すべて「トリガー(きっかけ)→ChatGPT(加工)→出力先」の3段構成で組みます。

レシピ1:Googleフォームの回答をChatGPTで要約してSlackへ通知

アンケートや問い合わせフォームの回答を、毎回ChatGPTで3行に要約してチームに通知するレシピです。

  • トリガー:Google Forms「Watch Responses(新しい回答を監視)」
  • ChatGPT:OpenAI「Create a Completion」で「次の回答を3行に要約し、緊急度を高・中・低で判定」
  • 出力先:Slack「Create a Message」で指定チャンネルへ投稿

ポイントは、ChatGPTへの指示に「出力は箇条書き3行、緊急度を末尾に」のように形式を固定することです。形式を固定すると、後続のSlack通知が崩れません。

レシピ2:RSSの新着記事をChatGPTで要約してブログ下書きに

業界ニュースのRSS(更新通知)を拾い、ChatGPTで日本語の下書きに整えてNotionやGoogleドキュメントへ溜めるレシピです。

  • トリガー:RSS「Watch RSS feed items(新着記事を監視)」
  • ChatGPT:OpenAI「Create a Completion」で「次の英語記事を、日本語で400字に要約し、見出し案を3つ」
  • 出力先:Notion「Create a Database Item」またはGoogle Docs「Create a Document」

このレシピは、後述の記事制作系の副業とも相性が良い設計です。大量下書きの考え方は ChatGPT API 副業ロードマップでも触れています。

レシピ3:問い合わせメールをChatGPTで分類して担当へ振り分け

受信メールをChatGPTで「見積もり/クレーム/その他」に分類し、内容に応じて担当者へ振り分けるレシピです。

  • トリガー:Gmail「Watch Emails(新着メールを監視)」
  • ChatGPT:OpenAI「Create a Completion」で「次のメールを見積もり/クレーム/その他のどれかに分類」
  • 分岐:Makeの「Router(ルーター)」で分類結果ごとに流れを分ける
  • 出力先:分類に応じて別々のSlackチャンネルまたは担当者宛メールへ

Makeの強みは、この「Router」で1つの流れを視覚的に枝分かれさせられる点です。複数条件の振り分けはMakeが組みやすい領域です。

MakeとZapier・n8nはどう使い分ける?

結論として、視覚的な分岐や複雑なフローはMake、UIの分かりやすさと連携アプリ数はZapier、コスト重視と高度カスタマイズはn8n、という使い分けが2026年5月時点の目安です。

3ツールの使い分け表

観点 Make Zapier n8n
操作の入りやすさ 中(視覚フロー) 高(最も簡単) 中〜高(要セットアップ)
無料枠 月1,000クレジット・シナリオ2本 月100タスク セルフホストは無料
複雑な分岐・ループ 得意(Router等) やや苦手 得意
連携アプリ数 多い(3,000以上) 最多 中(拡張で増やせる)
コスト Core 月9ドル〜 Starter 月19.99ドル〜 セルフホスト無料/Cloud有料
向く人 視覚的に分岐を組みたい人 とにかく簡単に始めたい人 コスト最小・自由度重視の人

(料金出典:Make https://www.make.com/en/pricing /Zapier https://zapier.com/pricing /n8n https://n8n.io/pricing/

副業案件ではどれを提案すべきか

案件では「顧客の既存ツール」に合わせるのが基本です。すでにZapierを使う顧客にはZapier、コストを抑えたい顧客にはn8n、視覚的な分岐が多い業務にはMake、と提案を変えます。

Zapier中心の進め方は Zapier副業|主婦・会社員が月5万を目指す5手、n8n中心の進め方は n8n副業|自動化レシピ3例で月3万受注へにまとめています。ツール選びの考え方は ChatGPT vs Claude|英語・資格・業務で向くのはも参考になります。

Make副業はどう案件化して月いくらを狙える?

結論として、自動化レシピのポートフォリオを作り、クラウドソーシングで提案する流れで、半年で月3〜5万円を目標とするケーススタディが現実的です。

レシピをポートフォリオ化する

作ったレシピ3例を、それぞれ次の形でまとめます。

  • 動画:Loom(無料)でシナリオの動作を30秒録画
  • スクショ:Makeのフロー画面を2〜3枚
  • 文章:何の業務を、どう自動化し、どれだけ時短したか

Makeはフロー画面が視覚的なので、スクショだけで「何をしているか」が伝わりやすく、ポートフォリオ向きです。

案件タイプ別の想定単価

クラウドワークス・ランサーズで見られる自動化案件の想定単価帯です(出典:https://crowdworks.jp/public/jobs/category/283 )。

案件タイプ 単価レンジ 納期
フォーム要約・通知の自動化 10,000〜25,000円 3〜7日
問い合わせ分類・振り分け 20,000〜45,000円 5〜10日
業務フロー全体の自動化 40,000〜80,000円 7〜14日
月額運用代行 月3,000〜30,000円 継続

半年で月3〜5万円までの想定パス

ケーススタディ:30代会社員のGさんが平日夜と週末でMake副業を始めた想定例です。

  • 1〜2ヶ月目:Freeプランでレシピ3例を試作、収益0円
  • 3ヶ月目:ココナラで初受注(フォーム要約の自動化1.2万円)→ 月12,000円
  • 4ヶ月目:クラウドワークスで問い合わせ分類2件 → 月30,000円
  • 5ヶ月目:業務フロー全体1件(5万円)+単発1件 → 月55,000円
  • 6ヶ月目:定常運用2件(月15,000円)+単発1件 → 月40,000円

このように半年で月3〜5万円のレンジに到達するケーススタディが目安です。条件が揃わない場合は到達時期が後ろにずれるため、ケースバイケースとお考えください。

Make副業の注意点とリスクは?

結論として、クレジット上限の管理/OpenAI課金の管理/顧客データの取り扱い の3点を最初に押さえれば、大きなトラブルは避けられます。

クレジット上限を超えると停止または追加課金

MakeのFreeは月1,000クレジット、Core/Proは月10,000クレジットが基準です(https://www.make.com/en/pricing )。複数案件を運用すると上限に達しやすいため、案件ごとにクレジット消費量を見積もる習慣が必要です。

実行間隔を広げる、不要なモジュールを減らすといった工夫でクレジットを節約できます。

OpenAI課金の管理

Make経由のChatGPTは、OpenAIアカウントのプリペイド残高から課金されます。残高がなくなるとシナリオが止まるため、自動チャージ設定または月次の残高確認が必要です。

OpenAI管理画面で月の利用上限(Usage limits)も必ず設定してください(出典:https://platform.openai.com/account/limits )。

顧客データをChatGPTに送る際の同意

顧客のメール本文や問い合わせ内容をChatGPTに送る場合、契約書または覚書で同意を取ります。OpenAI APIを通じた利用はデフォルトで学習に使われない設定ですが、契約上は別途明記する方が安全です(出典:https://platform.openai.com/api-keys )。

Make×ChatGPT連携でよくある質問

Q1. プログラミング経験ゼロでもMakeの案件は取れますか?

可能性があります。 Makeは完全にブラウザの視覚フローで完結するため、コードを書く必要はありません。ただしAPIキーやWebhook(外部からの通知を受け取る仕組み)の基本概念は理解しておくと提案の幅が広がります。

Q2. MakeとZapierはどちらから始めるべきですか?

目的によります。 とにかく簡単に始めたいならZapier、無料枠の広さや視覚的な分岐を重視するならMakeが向きます。両方を無料枠で触り、組みやすかった方を主軸にするのが現実的です。詳しい比較は本文の使い分け表を参照してください。

Q3. ChatGPT Plusに加入していればMakeでChatGPTを使えますか?

別物です。 Plusはブラウザ用、Make経由のChatGPTはOpenAI APIを通じてプリペイド課金になります。利用にはAPIキーの発行が必要です(出典:https://www.make.com/en/integrations/openai-gpt-3 )。

Q4. Makeの無料プランだけで案件は受けられますか?

学習と簡単な単発案件は無料で対応可能ですが、月1,000クレジット・シナリオ2本までの上限があるため、複数案件の運用にはCore(月9ドル)への移行が現実的です(https://www.make.com/en/pricing )。

Q5. クレジット課金とオペレーション課金は何が違いますか?

Makeは2025年8月以降クレジット課金に移行しました。 通常の自動化では「1処理=1クレジット」が目安ですが、一部の高度なモジュールは消費が増える場合があります。最新の換算は公式(https://www.make.com/en/pricing )でご確認ください。

まとめ

  • Make×ChatGPTは「フォーム要約→通知」「記事要約→投稿下書き」「問い合わせ分類→振り分け」の3レシピが副業の入り口になります
  • 料金は Free(月1,000クレジット・シナリオ2本)/Core(月9ドル)が基準。無料枠でレシピ3例を試作できます
  • Make/Zapier/n8nは「視覚的分岐=Make、簡単さ=Zapier、コスト=n8n」で使い分けます
  • 案件相場はフォーム要約1万円〜、業務フロー全体5万円帯。半年で月3〜5万円を目標とするケーススタディが目安です

次の1歩は、Make公式(https://www.make.com/en/pricing )で無料アカウントを作り、レシピ1(フォーム要約→通知)を1本組むことです。ChatGPT API全体の進め方は ChatGPT API 副業ロードマップ、別ツール視点は Zapier副業n8n副業で扱います。