ビジネス英語の本を読んでもなかなか口から出てこない。これは英語学習者の共通の悩みです。原因はシンプルで、「特定の場面で英語を出す練習」が足りない からです。ChatGPTのロールプレイは、この問題を10分で解決できます。本記事では、英語面接・価格交渉・電話の予約変更・海外出張の会食など、ビジネス10シーンごとに「そのまま貼れるプロンプト」と「AIからのフィードバック例(表)」を1つずつ公開します。
※以下プロンプトは編集部で動作確認した型ですが、ChatGPTのバージョン更新(GPT-5系など)で出力が変わる可能性があります。各シーンに「想定される出力例」とフィードバック表を付記していますが、お使いのモデル・タイミングで微妙に変わる前提でご利用ください。スクリーンショットは掲載していません。
※本記事のケーススタディは編集部が複数事例から構成した想定ペルソナです。
ロールプレイは何を変える練習なのか?
結論として、「英語を出すスイッチを場面に紐付ける」 練習です。
英会話本で覚えた表現が出てこないのは、「使うべき場面」を体が知らないからです。会議で意見を述べる、空港で乗り換えを聞く、会食で雑談する、それぞれの場面で英語を口から出した記憶が必要です。
ChatGPTのロールプレイは、その場面ごとの「初口出し」を、人間相手の緊張なしに繰り返せます。10シーンを各3回ずつ回すだけで、明日のビジネスシーンが違って見えます。
以下、すべてのプロンプトに共通する前提は次の3点です。各プロンプトの先頭に貼り付けるか、ChatGPTのカスタム指示に入れておくと、毎回書かずに済みます。
- 30代日本人、英語中級レベル
- 自然な返しを1〜2文で
- 文法ミスは「Better:」で1つだけ指摘
ChatGPTで英語面接を練習するプロンプト(外資系の想定問答)
外資系への転職や社内公募で避けて通れないのが英語面接です。「ChatGPT 英語面接 練習 プロンプト」として、人事マネージャー役のChatGPTに想定問答を回してもらい、最後に強み・改善点をフィードバックさせます。
あなたは外資系IT企業の人事マネージャーです。
私は日本人で、海外営業ポジションに応募しています。
質問は5つ、ビジネス英語で。
私の答えに対して、必ず1つ追加質問を。
5問終わったら「強み3つ・改善点2つ」を日本語でフィードバック。
想定される出力例(ChatGPT GPT-5系での実行例):
"Thanks for joining us today. Let's start with the first question: Could you walk me through your sales experience in the past 5 years?" (回答後)"Interesting. What was the biggest challenge you faced in that role?"
AIからのフィードバック例:
| 項目 | フィードバック内容 |
|---|---|
| 強み① | 数字で実績を語れていた("increased sales by 20%") |
| 強み② | 質問の意図を取り違えず、結論から答えられた |
| 改善点① | "I think" の多用で自信が弱く聞こえる → "In my experience" に |
| Better例 | 「I think I'm good at sales.」→「In my experience, I consistently exceed quarterly targets.」 |
ChatGPTで英語の価格交渉を練習するプロンプト(取引先との値引き交渉)
「ChatGPT 価格交渉 英語」で練習しておきたいのが、見積もりへの値引き要求です。ChatGPTに海外営業担当役を演じさせ、適度に粘らせることで、押し引きの英語表現が身につきます。
あなたは私の取引先(仕入れ先)の海外営業担当です。
私は買い手の購買担当者で、提示された見積もりに15%値引きを求めたいと思っています。
「The quotation looks high. Could you reconsider the price?」から始めます。
あなたは1〜2回粘ってください。最終的にどこで折り合うかは自然な範囲で。
想定される出力例(ChatGPT GPT-5系での実行例):
"I understand your concern, but our pricing already reflects the lowest margin we can offer. The best I could do is a 5% discount if you commit to a 12-month contract."
AIからのフィードバック例:
| 項目 | フィードバック内容 |
|---|---|
| 強み | 値引きの「理由」を添えて交渉できていた |
| 改善点 | 即答で値段だけ詰めると角が立つ → 条件提示で交換条件を作る |
| Better例 | 「Make it cheaper.」→「Could you reconsider the price if we increase the order volume?」 |
ChatGPTで英語の電話・予約変更を練習するプロンプト
電話は表情やジェスチャーが使えないぶん、英語のハードルが上がります。「ChatGPT 英語 電話 予約変更」として、レストラン予約の変更を音声なしのテキストで先に慣らしておきましょう。
あなたはニューヨークのレストランの予約担当です。
私は予約客で、人数と時間を変更したいと思っています。
「Hi, I have a reservation for tonight…」から始めます。
予約番号や名前を確認しながら、変更を完了してください。
想定される出力例(ChatGPT GPT-5系での実行例):
"Of course. May I have your reservation name and the original time? ... I have you down for 7 PM for 2 people. You'd like to change to 8 PM for 4 people, is that correct? Done — you're all set."
AIからのフィードバック例:
| 項目 | フィードバック内容 |
|---|---|
| 強み | 変更内容(人数・時間)を一文で簡潔に伝えられた |
| 改善点 | 確認の復唱を省きがち → 相手の復唱に "Yes, that's correct." を返す |
| Better例 | 「Change my booking.」→「I'd like to change my reservation from 7 to 8 PM, for four people.」 |
ChatGPTで海外出張の会食英語を練習するプロンプト(雑談・スモールトーク)
海外出張で意外と難しいのが、商談ではなく会食での雑談です。「ChatGPT 海外出張 英語 会食」として、ホスト役のアメリカ人に話題を振ってもらい、スモールトークを練習します。
あなたは出張先で食事に招かれたホスト側のアメリカ人ビジネスパーソンです。
私はゲストとして招かれた日本人です。
レストランで席に着いたところから始めます。
食事、家族、趣味、最近のニュース、というように話題を3つ振ってください。
私が答えやすいよう、最初の質問はシンプルに。
想定される出力例(ChatGPT GPT-5系での実行例):
"How was your flight? ... By the way, have you tried American steak before? I recommend the ribeye here." 続けて家族や趣味の話題へ自然に展開。
AIからのフィードバック例:
| 項目 | フィードバック内容 |
|---|---|
| 強み | 質問に答えるだけでなく、相手にも質問を返せていた |
| 改善点 | "Yes." で会話が止まりがち → 一言エピソードを添える |
| Better例 | 「Yes, I like it.」→「Yes, I love steak. We don't get cuts this big back home.」 |
ChatGPTで契約交渉の英語を練習するプロンプト(支払い条件の交渉)
支払いサイトや契約条件の英語交渉は、専門用語と丁寧さの両立が求められます。法務担当役のChatGPTと、落としどころを探る練習をします。
あなたは私の海外取引先の法務担当者です。
私はビジネス側の責任者で、契約書の支払い条件を「30日後」から「60日後」に
延長したいと思っています。
法的観点と商習慣の観点から、自然なやり取りを返してください。
最終的にどこで合意するかは自然な範囲で。
想定される出力例(ChatGPT GPT-5系での実行例):
"I understand the need for more flexibility, but extending to 60 days creates cash flow concerns on our side. Could we meet at 45 days, with an early-payment discount of 1.5% for payments within 30 days?"
AIからのフィードバック例:
| 項目 | フィードバック内容 |
|---|---|
| 強み | 「延長したい理由」を先に共有し、交渉の土台を作れた |
| 改善点 | 一方的な要求になりがち → 相手のメリット(早期割引など)を提案 |
| Better例 | 「We want 60 days.」→「Would 45 days work, with an early-payment discount for us?」 |
オンライン会議・空港・ホテルなど残り5シーンのプロンプト
ここまでの5シーンに加えて、よく使う残り5シーンのプロンプトもまとめて掲載します。前提(中級・1〜2文・Better添削)は共通です。各シーンにも、同じ要領で「最後に強み3つ・改善点2つを日本語でフィードバック」と書き足せば、フィードバック表のように振り返れます。
オンライン会議の自己紹介
あなたは外資系企業の新規プロジェクトキックオフ会議の進行役です。
私は今、初めてこのチームに合流したメンバーです。
進行役のあなたが「Let's go around the room. Could you please introduce yourself?」
と振ってきたところから始めてください。
私の自己紹介に対して、続けて1つ質問を投げてください。
想定される出力例:
"Great to have you on the team. Let's go around the room. Could you please introduce yourself?" (自己紹介の後)"Thanks for sharing. What part of the project are you most excited to work on?"
空港での乗り換えトラブル
あなたはダラス国際空港のグランドスタッフです。
私は東京から来たビジネスパーソンで、シカゴ行きの便が遅延しています。
「Excuse me, my connecting flight to Chicago…」から始めますので、
丁寧に応対しつつ、別便の案内まで進めてください。
想定される出力例:
"I'm sorry to hear that. May I see your boarding pass? ... I can rebook you on the next flight at 6:45 PM. Would that work for you?"
ホテルのチェックイン
あなたはサンフランシスコのホテルのフロントスタッフです。
私はBooking.comで予約した宿泊客です。
「Hi, I have a reservation under the name of [Yamada].」から始めます。
名前の確認、部屋のアサイン、Wi-Fiの案内まで進めてください。
想定される出力例:
"Welcome, Mr. Yamada. I have your reservation right here — one queen room for two nights. Here's your key card for room 812. The Wi-Fi network is 'Hotel-Guest' and the password is on the back of this card."
技術トラブルの説明(カスタマーサポート対応)
あなたは海外のSaaSベンダーのカスタマーサポートです。
私は日本側の利用企業で、特定機能が動作しない問題を報告したいと思っています。
「Hi, we're experiencing an issue with…」から始めます。
あなたは状況確認 → 再現テスト依頼 → 一時対応案、の順で進めてください。
想定される出力例:
"Thanks for reaching out. Could you tell me which feature is failing and when it started? ... Could you try clearing the browser cache and try again? While you do that, I'll escalate this to our engineering team as a workaround."
プレゼンの質疑応答
あなたは私が英語でプレゼンを行ったあとの聴衆の一人です。
プレゼン内容は「日本企業のAI活用事例」です。
質問を3つ振ってください。1問ずつ、私の回答を聞いてから次の質問へ。
最後に「強かった点・弱かった点」をフィードバック。
想定される出力例:
"Thank you for the presentation. My first question: how do Japanese companies measure the ROI of their AI initiatives?" (回答後)"That's helpful. My second question: ..."
自分のシーンを追加するにはどうするか?
結論として、「シーン × 相手の役割 × ルール」 の3要素を組み立てるだけです。
公式:
- シーン(どこで・何が起きているか)
- 相手の役割(あなたは誰)
- ルール(返しの長さ・添削の有無・開始の合図)
例えば「英語の医療通訳」を追加するなら:
あなたはアメリカの病院の医師です。
私は通訳として、日本人患者の症状を英語で伝えます。
患者の症状:腹痛、3日前から、食後に強くなる
ルール:
- あなたから「Tell me what's going on」と振ってください
- 私の通訳が不自然なら「Better:」で1つだけ自然な言い方を
- 医学用語が出てきたら、日本語の意味も補ってください
このように、自分の業務に合わせて何個でも作れます。
よくある質問
Q1. 1日に全シーンやるべきですか?
不要です。1日1シーンを3回回す、というペースが続きやすいです。10日で全シーンを1周します。
Q2. シーンを暗記する必要はありますか?
不要です。プロンプトをメモアプリに保存しておけば、コピペで毎日違うシーンを使えます。
Q3. ChatGPTの返答が単調になりませんか?
「前回と違う流れで」と最初に書いておくと、毎回違う展開になります。
Q4. 音声モードでもロールプレイできますか?
できます。むしろ音声モードの方が「現場感」が出るのでおすすめです。フィードバック表のように振り返りたいときは、終了後にテキストで「強み3つ・改善点2つ」を求めると整理しやすくなります。
まとめ
- ロールプレイは「英語を出すスイッチを場面に紐付ける」最短ルート
- 英語面接・価格交渉・電話の予約変更・海外出張の会食など、シーン別にプロンプトとフィードバック表を用意すれば、ビジネスの大半の場面を事前練習できます
- 自分のシーンを追加するときは「シーン × 役割 × ルール」の3要素で組み立てるだけです