「AI画像生成で作った絵を副業にできる」と聞いても、SUZURIやBASEで本当に売っていいのか、規約違反にならないのかが見えにくい領域です。実際にはAI生成物の扱いはプラットフォームごとに差があり、許容するサービスと制限するサービスが分かれています。本記事では、AI画像をグッズ(SUZURI)とデジタル素材(BASE)として在庫ゼロから売る副業の始め方を、各プラットフォームの2026年6月時点のポリシーに沿って整理します。

※本記事のケーススタディは編集部が複数事例から構成した想定ペルソナです。副業収益は個人差が大きく、本記事の数値はあくまで「半年で月3〜5万円を目標とする取り組みの参考例」として参照してください。実際の収入を保証するものではありません。規約・料金は変動するため、必ず各公式ページで最新情報をご確認ください(2026年6月時点)。

結論を先に書くと、AI画像副業は 「ツールの商用ライセンスを確認 → 売れる素材を作る → SUZURI・BASEに出品 → 表示と権利を守る → 売れ筋を増やす」 の5ステップで進めるのが、個人にとって現実的です。

AI画像生成の副業は本当に売れるのか?

結論として、在庫を持たずに始められるため、個人の副業として相性が良い のが2026年6月時点の状況です。ただし「AIで自動で月10万」のような派手な数字を断定する情報は、根拠を慎重に見たほうが安全です。

何を、どこで売るのか

AI画像生成(Midjourneyなどで絵をつくる技術)の素材は、大きく2つの売り方があります。

  • グッズ化して売る:ステッカー、Tシャツ、スマホケースなど(SUZURI、pixivFACTORYなど)
  • デジタル素材として売る:壁紙、アイコン、イラスト素材のダウンロード販売(BASEなど)

ステッカーの製造は、自宅のプリンターとカッティングマシンで自作する方法と、SUZURIなどのオンデマンド印刷を使う方法があります。自作は利益率が高い一方で初期投資が5〜10万円ほどかかり、オンデマンドは初期費用ゼロで在庫も不要です(出典:マネーフォワード ステッカー販売の始め方 )。個人が副業で始めるなら、まず在庫リスクのないオンデマンドが入りやすい選択です。

個人に向く理由

SUZURIはGMOペパボが運営するオンデマンドグッズ販売で、デザインを登録すると注文が入ってから印刷・発送されます。在庫を持たなくてよい点が、隙間時間で動かす副業に向いています(出典:SUZURI 公式サイト )。

月3〜5万円の現実的な収益感

ケーススタディ:30代会社員のDさんが、平日夜と週末にAI画像副業を始めた想定例です。

  • 1ヶ月目:ツールの商用ライセンスを確認+ステッカー10種を作成、収益0円
  • 2ヶ月目:SUZURIに30点出品、初売れ1件 → 月800円
  • 3ヶ月目:SNSで作品を発信、リピート発生 → 月5,000円
  • 4〜5ヶ月目:BASEでデジタル素材も併売 → 月20,000円
  • 6ヶ月目:売れ筋シリーズを横展開 → 月40,000円

半年で月3〜5万円のレンジに乗るケーススタディが現実的な目安です。条件が揃わない場合は到達時期が後ろにずれるため、ケースバイケースとお考えください。

どの画像生成ツールなら商用利用できるのか?

結論として、Midjourneyは有料プラン、DALL-EとStable Diffusion(年商100万ドル未満)は出力の権利が利用者に帰属 し、商用販売が可能です(2026年6月時点)。

最初に確認すべきは「作った画像を売る権利が自分にあるか」です。これはツールの利用規約で決まります。

Midjourney(有料プランが条件)

Midjourneyは有料プラン(Basic 月10ドル〜)の加入者に、生成した画像を商用利用・販売する広い権利を与えています。一方で 無料トライアル利用者は販売できません。また年商100万ドルを超える企業はProまたはMegaプランが必要です(出典:Midjourney 公式 Using Images & Videos Commercially )。個人副業なら有料の安価なプランで条件を満たせます。

ただし注意点として、有料プランで得られるのは「商用利用・販売の許可」であって、AI生成部分そのものへの著作権ではありません。米国ではThaler v. Perlmutter判決などにより、人の創作的寄与が乏しいAI出力に著作権は認められにくいとされています(出典:Midjourney 公式 利用規約 )。販売はできても、他人の模倣を独占的に止める権利は限定的になり得ると理解しておくと安全です。

DALL-E(OpenAI)

OpenAIはDALL-Eなどの出力に関する権利を利用者(生成したアカウント保有者)に割り当てており、商用利用が認められています(出典:OpenAI 利用規約 )。ChatGPT経由で作った画像も同様です。

Stable Diffusion(Stability AI)

Stable Diffusion 3/3.5は、年間売上が100万ドル未満の個人・小規模事業者であれば、Community Licenseのもとで商用利用が無料です。生成した画像の権利は利用者に帰属します。年商100万ドルを超える場合はEnterpriseライセンスが必要になる点に注意してください(出典:Stability AI ライセンス )。

ツール別ライセンス早見表

ツール 商用販売 条件
Midjourney 有料プラン加入(無料版は不可)
DALL-E(OpenAI) 出力の権利は利用者に帰属
Stable Diffusion 年商100万ドル未満は無料ライセンス

プロンプト(AIへの指示文)設計の基礎は プロンプトエンジニアリング入門|業務別テンプレ4要素にまとめてあります。

BASE・minne・SUZURIはAI生成物を売っていいのか?

結論として、SUZURI・minne・BASEはAI生成物自体を許容していますが、ココナラはAIそのままの販売を原則禁止 しています(2026年6月時点)。プラットフォームごとの差が大きいため、出品前の確認が欠かせません。

プラットフォーム別のAI生成物ポリシー

プラットフォーム AI生成物の扱い 表示・条件
SUZURI 許容 AIツールの商用利用可否を確認。権利侵害デザインは販売不可
minne 許容 第三者の権利を侵害する作品は販売・展示不可
BASE 許容 知的財産権を侵害する商品は販売禁止
Creema ハンドメイド前提 既製品・データ販売は原則不可。AI素材は要確認
ココナラ 原則NG AIをそのまま販売するサービスは基本禁止(補助ツール扱い)

SUZURI:AIツールの商用可否確認が前提

SUZURIは、画像生成AIで作ったデザインでのアイテム登録・販売を認めています。ただし条件があります。利用するAIサービス提供元の規約で 商用利用が可能であること を確認する必要があり、かつSUZURI会員規約第8条に該当するデザイン(有名人・キャラクター・ブランド・実在する商品・ロゴ等)は登録・販売できません。注文時点でチェックが行われ、権利侵害が認められた場合は注文がキャンセルされます。この案内は2026年5月15日に更新されています(出典:SUZURI ヘルプ 画像生成AIで作成したデザインの取り扱いSUZURI 会員規約 )。

minne:権利侵害作品が販売不可

minneは、第三者の権利を侵害する作品の販売・展示を禁止しています。著作権のあるキャラクターやブランドロゴを無断で使った作品、混同を生むほど類似した作品は販売できません(出典:minne ヘルプ 販売・展示できない作品 )。AI生成物そのものを禁じる記述は確認できませんが、依拠性のある二次創作的なAI画像は避けるのが安全です。

BASE:知的財産権侵害品は禁止/デジタル素材を売れる

BASEは知的財産権(著作権・商標権・意匠権など)を侵害する商品の販売を禁止しています(出典:BASE ヘルプ 販売できない商品 )。一方で、AI画像から作った壁紙・アイコン・イラスト素材などのデジタルデータは「デジタルコンテンツ販売App」で扱えます。ただし1KB未満・1GB以上のファイルはアップロードできない制約があります(出典:BASE デジタルコンテンツ販売App )。

なお、Appを使わず電子データを売る場合は、発送のない無形商品であることを商品説明に記載する必要があります(出典:BASE ヘルプ 無形商品の販売 )。

#### BASEでAIデジタル素材を出品する手順

SUZURIでグッズ販売に慣れたら、BASEでダウンロード型のデジタル素材を併売できます。おおまかな流れは次の通りです(操作画面は変更されることがあるため、実際の表記は管理画面でご確認ください。2026年6月時点)。

  1. BASEで無料のネットショップを開設する(メールアドレスとショップURLを登録)
  2. 管理画面の「App」から「デジタルコンテンツ販売」Appを追加(インストール)する
  3. 「商品管理」から新規商品を登録し、販売するAI画像データ(壁紙・アイコン素材など)をアップロードする(1KB以上1GB未満)
  4. 商品説明に「AI生成のデジタル素材/ダウンロード販売(発送なし)」である旨と、使用した生成ツールの商用利用可否を満たしている前提を明記する
  5. 価格・サムネイルを設定して公開。購入後は購入者がデータをダウンロードできる

ファイル形式は用途に合わせて選びます(壁紙はPNG/JPG、素材セットはまとめてZIPなど)。1点ずつより、テーマでまとめた「素材セット」にすると単価を上げやすくなります。

ココナラは原則NG

ココナラは、AI生成イラストをそのまま販売するサービスを基本的に禁止しており、AIは補助ツールとしての利用に限られます(出典:AI生成イラスト販売サイトの比較解説 )。AI画像をメインに売りたい場合、ココナラは入口に向きません。

別ツールで自動化する副業の進め方は Zapier副業|主婦・会社員が月5万を目指す5手n8n 副業 自動化 受注で扱います。

AI画像副業の始め方は?個人向け5ステップ

結論として、ライセンス確認 → 素材作成 → 出品 → 権利保護 → 横展開 の5ステップで進めると、半年でケーススタディのレンジに乗りやすくなります。

Step 1:使うツールの商用ライセンスを確認する(1ヶ月目)

最初に、使う画像生成ツールが商用販売を認めているかを確認します。Midjourneyは有料プラン、DALL-E・Stable Diffusionは出力の権利が利用者に帰属します(前述の早見表を参照)。無料版のままだと販売不可のツールもあるため、ここを飛ばさないことが大切です。

Step 2:売れる素材のジャンルを絞る(1〜2ヶ月目)

ジャンルを絞ると、シリーズで作りやすく、リピート購入も生まれます。

  • ステッカー向き:動物・季節モチーフ・レトロ調・ミニマルなアイコン
  • デジタル素材向き:壁紙、SNSアイコン、配信用の背景

実在人物・既存キャラ・ブランドロゴは生成しない、を最初のルールにします。

Step 3:SUZURI・BASEに出品する(2〜3ヶ月目)

在庫リスクのないSUZURIから始め、慣れたらBASEでデジタル素材も併売します。

Step 4:表示義務と権利を守る(全期間)

商品説明に「AI生成」である旨を明記すると、購入者とのトラブルを防げます。プラットフォームによっては表示が推奨・必須とされます(出典:AI生成イラスト販売サイトの比較解説 )。また、特定の絵柄に酷似したものや既存キャラの生成は権利侵害になるため避けます。

Step 5:売れ筋を分析して横展開する(4〜6ヶ月目)

売れた素材の傾向(色・モチーフ・サイズ)を見て、同じ路線でシリーズを増やします。1つの売れ筋を5〜10点に展開すると、月の売上が積み上がりやすくなります。

ChatGPT API全体の副業の進め方は ChatGPT API 副業ロードマップにまとめています。

AI画像副業で気をつける著作権・商標は?

結論として、既存キャラ・実在人物・ブランドロゴのAI生成は権利侵害でNG。AI出力そのものは著作権が認められにくい という2点を最初に押さえます。

既存キャラ・実在人物・ロゴの生成はNG

人気アニメのキャラクター、実在のタレント、企業ロゴをプロンプトで再現する行為は、AIで作っても著作権・商標権・肖像権の侵害になり得ます。SUZURIをはじめ各プラットフォームでも禁止されています(出典:SUZURI 会員規約 )。

AI出力そのものは著作権で守られにくい

人の創作的寄与がない純粋なAI生成画像は、現状、著作権が発生しにくいとされています。つまり他人に模倣されても権利主張が難しい面があります。文化庁も、AIを「道具」として人が創作意図と創作的寄与をもって関与した場合に限り著作物になり得るとの考え方を示しています(出典:文化庁 AIと著作権 )。販売自体はできますが、独占的に守れるとは限らない点を理解しておきます。

表示の透明性

海外向けに売る場合、EUではAI生成物の表示が求められる方向にあります。国内でも「AI生成」と明記する透明性が、信頼につながります。

AI画像生成の副業でよくある質問

Q1. 絵が描けなくてもAI画像副業はできますか?

可能です。 AI画像生成は文章(プロンプト)で指示して絵を作るため、デッサン力は必須ではありません。ただし「どんなモチーフが売れるか」を考えるセンスと、ツールの商用ライセンス確認は必要です。

Q2. 無料のAIツールで作った画像を売っていいですか?

ツールによります。 Midjourneyの無料トライアルは販売不可です。一方、Stable Diffusionは年商100万ドル未満なら商用無料、DALL-Eは出力の権利が利用者に帰属します(出典:Stability AI ライセンスOpenAI 利用規約 )。使う前に各規約を確認してください。

Q3. minneでAI生成のステッカーは売れますか?

権利侵害がなければ販売できます。 minneは第三者の権利を侵害する作品を禁止していますが、AI生成物そのものを禁じてはいません(出典:minne ヘルプ 販売・展示できない作品 )。既存キャラに依拠しないオリジナルなら出品しやすいです。

Q4. ココナラでAIイラストを売れないのはなぜですか?

ココナラはAIをそのまま売る出品を原則禁止しているためです。 AIは補助ツールとしての扱いに限られます(出典:AI生成イラスト販売サイトの比較解説 )。AI画像をメインに売るなら、SUZURIやBASEが向いています。

Q5. ステッカーは自作とオンデマンドのどちらが得ですか?

副業の始めはオンデマンドが入りやすいです。 自作は利益率が高い反面、初期投資が5〜10万円ほどかかります。SUZURI等のオンデマンドは初期費用ゼロで在庫も不要です(出典:マネーフォワード ステッカー販売の始め方 )。

まとめ

  • AI画像副業は「ライセンス確認 → 素材作成 → SUZURI(グッズ)・BASE(デジタル素材)に出品 → 表示と権利を守る → 横展開」の5ステップが現実的です
  • SUZURI・minne・BASEはAI生成物を許容、ココナラはAIそのままの販売を原則禁止(2026年6月時点)
  • Midjourneyは有料プラン(無料版は不可・年商100万ドル超はPro/Mega)、DALL-E・Stable Diffusion(年商100万ドル未満)は出力の権利が利用者に帰属します
  • 既存キャラ・実在人物・ロゴのAI生成は権利侵害でNG。「AI生成」の明記でトラブルを防げます

次の1歩は、使うツールの商用ライセンスを確認し、SUZURI(SUZURI 公式サイト )でステッカーを1点出品してみることです。慣れたらBASEでデジタル素材も併売できます。別アプローチの自動化副業は Zapier副業|主婦・会社員が月5万を目指す5手、ツール選びの考え方は ChatGPT vs Claude|英語・資格・業務で向くのはで扱います。