「ai動画編集 副業 未経験」と検索する方の多くは、動画編集に興味はあるものの、専門ソフトを覚える自信がなく一歩を踏み出せずにいます。かつての動画編集は高価なソフトと長い学習時間が前提でしたが、AIの自動字幕やカット機能が広まったことで、その入口は確実に下がりました。
とはいえ、広告にあるような「スマホだけで月50万円」という話とは距離を置いて考えたいところです。地に足のついた目標として、まずは月3万円を現実的なゴールに設定して進めていきます。
結論をお伝えします。AI動画編集の副業は、CapCutやVrewで作業を時短しながら小さな案件を積み重ねれば、未経験の会社員でも月3万円程度なら数ヶ月で十分に狙える現実的な副業です。
この記事では、相場・ツール・ポートフォリオ・案件の取り方・最初の3ヶ月の動き方、そして稼いだあとの確定申告まで、未経験の方が迷わないよう順番に解説します。
編集部注記:本記事は、クラウドソーシングの公開情報や公的機関の情報をもとに「大人のAIスクール」編集部が構成した解説です。記事中の相場や事例は、よくある傾向をもとにした編集部の想定であり、収入を保証するものではありません。税務の取り扱いは個別事情で変わるため、最終的な判断は所轄の税務署や税理士にご確認ください。
AI動画編集の副業は未経験でもできますか?
結論として、未経験でも始められます。AIツールが字幕付けやカットといった手間のかかる作業を肩代わりしてくれるため、覚える操作が以前より大幅に減ったからです。
従来の動画編集では、音声を聞きながら無音部分を手で削り、字幕を一文字ずつ打ち込む作業に多くの時間がかかっていました。1本の編集に半日かかることも珍しくなく、これが未経験者の高い壁になっていたのです。
いまは、CapCutやVrewといったツールが音声を自動で文字に起こし、字幕として動画に乗せてくれます。不要な間(ま)も自動で検出してカット候補を出してくれるため、人がやるのは「最終的な確認と整え」が中心になりました。
もちろん、AIが出した字幕の誤変換を直したり、テンポを調整したりといった人の判断は今も欠かせません。ただ、その判断は特別な才能ではなく、数本こなせば身につく範囲のものです。「動画を見て、見やすいかどうかを感じ取れる」普通の感覚があれば、十分にスタートラインに立てます。
「動画編集」と「動画の台本作り」は別の仕事
動画制作には大きく分けて「台本(構成)を作る工程」と「素材を編集する工程」があります。この記事が扱うのは後者の編集です。
台本作りは、何を話すか・どんな流れにするかを設計する仕事で、編集とは必要なスキルが異なります。台本側に興味がある方は、ショート動画の台本をAIで作る副業で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。本記事は「すでにある素材を、見やすい動画に仕上げる編集」に特化して進めます。
AI動画編集の副業はいくら稼げますか?
相場の目安は、ショート動画1本3千〜1万円、横長のYouTube編集1本5千〜3万円です。ただし未経験のうちは下限から始まると考えておくのが現実的です。
単価は、動画の長さ・編集の凝り具合・継続案件かどうかで大きく変わります。同じ「YouTube編集」でも、カットと字幕だけの簡易な依頼と、効果音やテロップ装飾まで含む依頼では報酬がまったく違います。下の表は、未経験から始める場合のおおまかな目安です。
| 案件タイプ | 1本あたりの相場目安 | 未経験のスタート目安 | 主な作業内容 |
|---|---|---|---|
| ショート動画(縦型・60秒前後) | 3,000〜10,000円 | 3,000〜5,000円 | カット・自動字幕・BGM挿入 |
| YouTube横長動画(10分前後・簡易) | 5,000〜15,000円 | 5,000〜8,000円 | カット・テロップ・BGM |
| YouTube横長動画(凝った編集) | 15,000〜30,000円 | 受注は実績後 | 装飾テロップ・効果音・図解挿入 |
| 切り抜き動画(長尺から短尺を量産) | 1本 500〜2,000円 | 500〜1,500円 | 見せ場の抽出・字幕付け |
月3万円を狙う場合、たとえばショート動画を1本5千円で受け、月6本仕上げれば到達します。週に1〜2本のペースであり、本業を持つ会社員でも無理のない範囲です。最初から高単価を狙うのではなく、「数をこなして実績と評価を積む」ことが、結果的に単価アップへの一番の近道になります。
なぜ最初は単価を下げてでも受けるのか
クラウドソーシングでは、過去の評価や実績の数が次の受注に直結します。実績ゼロの状態では、どれだけ腕があっても発注者は不安を感じるからです。
そのため最初の数件は、相場よりやや低めでも引き受け、納期と品質をきちんと守って良い評価を集める時期と割り切ります。評価が10件、20件とたまれば、同じ作業でも選ばれやすくなり、自然と単価交渉の余地が生まれます。
どんなツールをそろえればいいですか?
最初はCapCutとVrewの2つで十分です。どちらも無料プランから使え、自動字幕やカットといったAI機能の中心を体験できます。
高価な専門ソフトをいきなり契約する必要はありません。実需のある案件の多くは、CapCutで完結できる範囲だからです。まずは無料で触り、仕事が増えてから必要な分だけ有料機能に投資すれば、金銭リスクを抑えられます。
CapCut(キャップカット)の使い方と料金:縦型ショートに強い定番ツール
CapCutはスマホでもパソコンでも使え、ショート動画の編集に向いています。自動字幕、トレンドのテンプレート、豊富なBGMがそろっており、未経験者が最初に触るツールとして扱いやすいのが利点です。やり方の基本は、素材を読み込み→不要部分をカット→自動字幕を生成→誤変換を直す→BGMを乗せる、という流れで、最初の数本でつかめます。
無料プランでも基本的な編集は十分に行え、書き出し本数の制限もありません。ただし、Proマークの付いたテンプレートやエフェクトを使うと書き出した動画にウォーターマーク(透かし)が入る点に注意が必要です。透かしを消したい場合は有料プランへの加入が必要で、2026年6月時点の料金はStandardプランが月額1,080円、上位のProプランが月額約19.99米ドルとされています(出典:CyberLink「CapCut パソコン版と有料版の違い」)。
商用利用については、CapCutで作った動画を仕事として納品すること自体は可能とされていますが、音楽・フォント・一部素材には商用利用が認められないものが含まれます。YouTubeなど収益化の前提がある案件では、権利関係のはっきりした素材を選ぶか、ビジネス向けの「CapCut for Business」を検討するのが安全です。条件は変わることがあるため、仕事に使う前に必ず公式の利用規約を確認してください。
Vrew(ブリュー)の使い方と料金:文字起こしベースで横長編集を時短
Vrewは音声を自動で文字に起こし、その文字を編集する感覚でカットできるのが特徴です。長めのYouTube動画から不要部分を削る作業や、切り抜き動画の見せ場探しと相性がよいツールです。やり方としては、動画を読み込むと自動で字幕付きの「文字原稿」ができあがり、その原稿から不要な発言を選んで消していくと、対応する映像も一緒にカットされます。
無料プランでも書き出しは無制限で、AI字幕の生成は月120分まで使えます。ただし、書き出した動画の冒頭10秒にVrewのロゴ透かしが入る仕様のため、本格的に納品するなら透かしの消える有料プランが現実的です。2026年6月時点の料金は、Lightプランが月額約1,024円(年額だと割安)からとされています(出典:コエテコキャンパス「Vrewの料金」)。無料プランでも商用利用は可能とされていますが、透かしの扱いも含め、仕事に使う前に公式の最新情報を確認しておくと安心です。
文字を消すと対応する映像も一緒に消える仕組みのため、「聞きながら削る」手間が大きく減ります。AIによる文字起こしや要約の発想は、AI文字起こし・翻訳の副業とも通じる部分があり、両方の感覚を持っておくと作業が速くなります。
CapCutとVrewの料金・特徴を比較
どちらも無料から始められますが、得意な作業と有料化のタイミングが異なります。下の表は2026年6月時点の目安です(料金は変動するため、契約前に各公式サイトで最新情報をご確認ください)。
| 項目 | CapCut | Vrew |
|---|---|---|
| 得意な編集 | 縦型ショート・テンプレート活用 | 横長の長尺カット・切り抜き |
| 無料プランの主な制限 | Pro素材使用時に透かし | 冒頭10秒にロゴ透かし/AI字幕は月120分 |
| 有料プランの目安(月額) | Standard 1,080円/Pro 約19.99米ドル | Light 約1,024円〜 |
| 商用利用 | 可(素材の権利確認が必要) | 可(無料プランは透かしに注意) |
そろえておきたい周辺の環境
ツール以外では、ある程度の処理能力を持つパソコンと、安定したインターネット回線があると作業が快適です。スマホだけでも始められますが、納品本数を増やすならパソコン編集のほうが効率的です。著作権まわりの基本を押さえておきたい方は、AIイラスト副業の著作権の考え方も、素材選びの参考になります。
ポートフォリオはどう作ればいいですか?
依頼を待つのではなく、架空案件を想定して自分で作るのが最短です。発注者は「実際に何が作れるか」を見たいので、完成した動画を3本ほど用意しておきます。
未経験のうちは「実績がないから作品もない」という鶏と卵の状態に陥りがちです。これを抜け出す方法はシンプルで、自主制作でサンプルを先に作ってしまうことです。
ポートフォリオに入れたい3本の型
バラバラに作るより、想定する案件に合わせて型を決めると効果的です。次の3本があると、幅広い依頼に対応できる印象を与えられます。
- 縦型ショート1本:自動字幕・テンポの良いカット・BGMをそろえた60秒前後の動画。最も依頼が多い形です。
- 横長の解説風1本:テロップと簡単な図解を入れた数分の動画。落ち着いた編集力を示せます。
- 切り抜き1本:長尺素材から見せ場を抜き出し、字幕を付けた短尺。量産案件への対応力を示せます。
素材は、自分で撮った映像や、商用利用が許可されたフリー素材を使います。他人の動画を無断で編集して公開するのは権利侵害になり得るため避けてください。
見せ方は「ビフォー・アフター」が効く
編集前の素材と編集後を並べて見せると、あなたが加えた価値が一目で伝わります。発注者は「この人に頼むと、自分の素材がこう変わる」とイメージしやすくなります。
あわせて、使用ツールや作業時間、工夫した点を一言添えると、依頼者の安心感がぐっと高まります。完成度そのものに加えて、「やり取りのしやすさが伝わるか」も意識すると差がつきます。
案件はどこでどう取ればいいですか?
最初はクラウドソーシングで小さな案件を探すのが王道です。発注者と作業者をつなぐ仕組みが整っており、未経験でも応募できる案件が日々掲載されています。
クラウドワークスやランサーズといったサービスには、ショート動画編集や切り抜きの募集が常時あります。具体的な探し方や提案文のコツは、クラウドワークスでAI案件を取る方法で解説しているので、応募前に目を通しておくと採用率が上がります。
採用されやすい提案文の書き方
提案文では、定型のあいさつより「相手の案件をどう仕上げるか」を具体的に書くことが大切です。発注者は多くの応募の中から、自分の依頼を理解してくれた人を選びます。
たとえば「ショート動画なら、テンポを保つために無音部分を自動カットし、視認性の高い字幕を入れます」といった一文があるだけで、ほかの応募者と差がつきます。ポートフォリオへのリンクを添え、納期を守れる旨を伝えれば、未経験でも十分に勝負できます。
避けたほうがよい案件の見分け方
相場から大きく外れた高報酬や、「登録料」「教材費」を先に求める募集には注意が必要です。正当な編集案件で、作業前にお金を払わせる流れは基本的にありません。あやしい勧誘の見分け方は、AI副業は怪しい・危ない?詐欺の見分け方にチェックリストをまとめています。
ケーススタディ:会社員Aさんの場合
動画編集が未経験だった会社員のAさんが、3ヶ月で月3万円に届いた想定ケースを紹介します。
編集部注記:以下は、よくある進め方をもとに編集部が構成した想定ペルソナです。実在の個人を指すものではなく、同じ成果を保証するものでもありません。
会社員のAさん(40代)は、平日は本業があり、動画編集の経験はまったくありませんでした。まず週末を使ってCapCutとVrewの無料プランを触り、操作感をつかむところから始めます。最初の1本を仕上げるのに数時間かかりましたが、3本目にはコツがつかめてきました。
次にAさんは、フリー素材を使ってポートフォリオを3本作り、クラウドソーシングに登録します。1件目は相場より低い1本3千円のショート編集を引き受け、納期を守って丁寧に納品しました。良い評価がついたことで、2件目以降の応募が通りやすくなっていきます。
2ヶ月目には、同じ発注者から「毎週2本お願いしたい」という継続依頼が舞い込みました。単価も1本4千円に上がり、月8本ペースで安定します。3ヶ月目には別案件も加わり、月の収入は3万円を超えました。Aさんは「最初の数本を低単価でも誠実にこなしたことが、継続につながった」と振り返ります。
教訓は2つです。1つ目は、いきなり高単価を狙わず、評価を集める時期と割り切ること。2つ目は、納期と連絡の丁寧さが、技術以上に継続依頼を生むということです。
最初の3ヶ月はどう動けばいいですか?
3ヶ月を「習得」「実績づくり」「単価アップ」の3段階に分けて動くのがおすすめです。一度に全部を求めず、月ごとに目標を絞ると挫折しにくくなります。
会社員は使える時間が限られます。だからこそ、何をいつやるかをあらかじめ決めておくと、限られた時間を無駄にせずに済みます。
1ヶ月目:ツールに慣れてサンプルを作る
最初の1ヶ月は、稼ぐことより手を動かして慣れることに集中します。CapCutとVrewで合計5本ほど練習し、そのうち3本をポートフォリオとして整えます。
この時期に高額な教材へ手を出す必要はありません。基本操作は公式のヘルプや無料の解説で十分に学べます。
2ヶ月目:低単価でも実績を積む
2ヶ月目は、クラウドソーシングで小さな案件を3〜5件受け、評価を集める期間です。報酬の高さより、納期を守り良い評価を得ることを優先します。
この段階で「相手から報酬が入る」体験を積むと、次のモチベーションにつながります。やり取りの記録は、のちのち提案文の材料にもなります。
3ヶ月目:継続案件と単価アップを狙う
3ヶ月目は、たまった評価を武器に、継続依頼や少し高い単価の案件に挑みます。一度良い関係を築いた発注者には、こちらから「継続でお手伝いできます」と伝えてみるのも有効です。
このころには、月3万円が見えてきます。動画編集の経験は、SNS運用や他の副業にも応用が利くため、興味があればSNS運用代行をAIで効率化する副業のように幅を広げる道もあります。
稼いだら確定申告は必要ですか?
所得が一定額を超えると、確定申告が必要になります。会社員の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると申告が必要になるのが一つの目安です。
給与を1か所から受けている会社員で、給与所得・退職所得以外の所得の合計額が20万円を超える場合は、確定申告が必要とされています(出典:国税庁 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1900.htm )。ここでいう「所得」は売上そのものではなく、売上から必要経費を差し引いた金額である点に注意してください。
動画編集のような副業で得た収入は、内容や規模に応じて雑所得などに区分されます。雑所得は、利子・配当・事業所得などのいずれにも当たらない所得とされ、副業に係る所得が例として挙げられています(出典:国税庁 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1500.htm )。区分の判断は個別事情で変わるため、迷う場合は所轄の税務署や税理士に確認するのが安全です。
経費として整理できるもの
副業に直接必要だった支出は、必要経費として整理できる場合があります。動画編集なら、有料ツールの月額料金、編集に使うパソコンや周辺機器、商用利用の素材代などが候補です。
領収書やクレジット明細は、最初から保管しておく習慣をつけておくと、申告のときに慌てずに済みます。確定申告の全体像や進め方は、AI副業の確定申告・税金でより詳しく解説しています。
住民税の申告にも注意
所得が20万円以下で所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は別途必要になることがあります。手続きの要否は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の窓口で確認しておくと安心です。
AI動画編集の副業でよくある質問
Q1. 本当に未経験から始められますか?
はい、始められます。CapCutやVrewが字幕付けやカットを自動化してくれるため、覚える操作は以前より大きく減りました。最初の数本は時間がかかりますが、3本ほどこなせば基本の流れはつかめます。特別な才能より、納期を守る誠実さのほうが評価につながります。
Q2. スマホだけでも稼げますか?
ショート動画など軽めの案件であれば、スマホのCapCutでも対応できます。ただし、本数を増やしたり横長の長尺を扱ったりするなら、パソコン編集のほうが効率的です。まずはスマホで始め、軌道に乗ってからパソコンを検討する流れでも問題ありません。
Q3. 月3万円に届くまでどれくらいかかりますか?
個人差はありますが、本記事の進め方なら3ヶ月程度を一つの目安にできます。1ヶ月目は習得、2ヶ月目は実績づくり、3ヶ月目に継続案件で安定させるイメージです。ただし収入を保証するものではなく、使える時間や案件の状況で前後します。
Q4. 会社にばれずに副業できますか?
勤務先の就業規則で副業が認められているかを、まず確認してください。そのうえで、税務面では住民税の納付方法などが関係します。取り扱いは状況により異なるため、不安な場合は自治体や専門家に相談するのが安全です。本記事は一般的な情報の提供にとどまります。
Q5. 高額なスクールに入る必要はありますか?
基本的に不要です。CapCutやVrewは無料プランから使え、操作は公式ヘルプや無料の情報で学べます。「先に高額を払えば稼げる」という勧誘には注意してください。学びより先に、小さな案件で「稼ぐ体験」を積むほうが確実な前進になります。
まとめ
- AI動画編集の副業は、CapCutやVrewの自動字幕・カット機能で作業を時短でき、未経験の会社員でも月3万円程度なら現実的に目指せます。
- 相場の目安はショート1本3千〜1万円、YouTube編集1本5千〜3万円。最初は単価より実績の数を優先し、評価を積んでから単価を上げます。
- ポートフォリオは架空案件で3本自作し、最初の3ヶ月を「習得・実績づくり・単価アップ」に分けて動くと挫折しにくくなります。
- 給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になるのが目安です。経費の記録を残し、迷う場合は税務署や専門家に相談しましょう。